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ロレックス デイトジャスト(ROLEX Ref.16234)が持ち込まれました。 海水が入り機械はもうどうにもならない状態であることが予想されましたのでメーカーメンテナンスをお奨めしました。 機械一式交換となり文字盤などを入れると軽く30万円コースでしょうか。 |
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ねじ込み式の、リューズとチューブで防水性を確保しているロレックスですが故かチューブがない状態です。 これでは手を洗っただけで水が浸入してきます。 |
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裏蓋を開けなくても内部がどのような状態か分かるのでお引き取り願ったのですが、諦めないご様子でしたので機械の状態を見せて差し上げたところ、思ったほどではなくばつが悪いことこの上ありませんでした。 概算で交換が必要と思われる部品料金をはじき出し予算を割いて頂いて着手することになりました。 |
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分解するというよりも部品を剥がしてはサビを落して使えるかどうか試すという多くの時間を要する作業となります。 |
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文字盤の足を留めるネジです。 これは交換しないとダメです。 腐って折れていなくて助かりました。 |
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カレンダーディスクはダメですが、カレンダー受けの方はおそらく綺麗に出来るはずです。 |
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カレンダー受けの下です。 見た目はヒドいですがおそらく使えますが、問題はその下です。 |
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やはり小鉄車が2個ともダメです。 スチール製の部品は浸水するとまずダメです。 |
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サビや汚れを落としたカレンダー受けです。 |
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輪列側の角穴車を外した状態です。 | ||
一番受けを外した状態です。 おそらく香箱芯はダメです。 |
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やはりスチール製の香箱芯はサビで交換が必要です。 ゼンマイも交換します。 |
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四番車のほぞもサビで交換が必要です。 三番車も同様でしたので交換して対応します。 |
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綺麗になった一番受けと二番受けです。 | ||
サビを落し洗浄後のメインプレート表側です。 | ||
そしてメインプレート裏側です。 | ||
サビが特に酷い自動巻きユニットです。 巻上車や非常に高価な切替車は2個ともダメでした。 |
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スチール製の部品ですがサビを落して磨いてなんとか使えそうです。 | ||
サビや汚れを落とした自動巻きユニットの上下です。 |
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サビが回って酷い状態だった裏押さえ周りです。 この状態でしたら問題ありません。 |
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交換する純正部品は カレンダー受けネジ,文字盤留めネジ,日の裏押えネジ,小鉄車.三番車.四番車.香箱芯.切替車.巻上車.カレンダーディスク,ケースチューブ です。 |
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輪列を組み上げてゼンマイを巻いてテスト をしましたが問題はありません。 |
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最後に届いたカレンダーディスクです。 お客様に後ほど支給して頂いた文字盤の色(シルバー)に合わせます。文字盤の色がシャンパンゴールドですとカレンダーディスクの色はベージュです。 |
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文字盤・針を装着。 | ||
外装はキズ取り研磨をして洗浄します。 | ||
ケーシング後に巻き芯が合いませんでしたので、修正します。 | ||
歩度調整をして完成です。 |
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オーバーホール | 23,000円 | |
ゼンマイ交換 | 5,000円 | |
サビ取り | 10,000円 | |
部品料金 | 92,000円 |